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シオドア・スタージョン

『このときふたりはもうすっかり本物の恋に落ちてていたが、もちろんそれが、この世でいちばん不思議なひと触れだった。』 (不思議のひと触れより「引用」)

河出書房新社の奇想コレクションの1つである、シオドア・スタージョンの短編集を紹介する。
『高額保険』
金に困ったやつの犯罪と保険金詐欺がこの話の中心。わずか、4ページだがこれの意味するところを掴むのに少々時間がかかると思う。

『もうひとりのシーリア』
知りたいという欲望の塊のような男が、とある女性の秘密を知ろうといろいろとする話。この女性の正体とはなんなのだろうか?

『影よ、影よ、影の国』
これを読んで、ヘンゼルとグレーテルの継母を考えてしまった。SFではなく、これはファンタジーだと思う。

『裏庭の神様』
真実だけを話せない(なにかしら嘘を混ぜて話してしまう)男が、裏庭の手入れをしてる最中に見つけた神様からとある特殊能力を授かる。これが、意味するものは何か?

『不思議のひと触れ』
表題作。ある接点を持った男女が月の出が見れる海のところへ行き、語り合ったのち恋に落ちる話。

『ぶわん・ばっ!』
レッドと呼ばれるドラマーに一流になるためにどういうものを身につけてたいいのかという質問をして、自分の体験を踏まえながら教訓を教えてもらう話。

『タンディの物語』
これは私にはよくわからなかった。憑いているのかな?ブラウニーとはぬいぐるみのこと?

『閉所愛好症』
これが個人的にはいちばん好き。弟は違い、思慮深くも引っ込み思案、悪く言えば暗い兄は、新しく住む住人と話をする。そこで出てくる「仮説」というのがすごく面白い。

『雷と薔薇』
原子力爆弾をモチーフとした小説。こうなるのは確かにやだなと思える。

『孤独の円盤』
SFでUFOが出てきたら、スーパー科学文明と考えがち。でも、円盤が女の人に伝えたことはそんなことじゃない。
「孤独」とは何か?それをちょっと考えてしまう作品。


不思議のひと触れ (シリーズ 奇想コレクション)不思議のひと触れ (シリーズ 奇想コレクション)
(2003/12/22)
シオドア・スタージョン、大森 望 他

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プロフィール

水妖の音楽

Author:水妖の音楽
京都大好き大学生。
2009年 天文学会参加
2013年 サマーチャレンジ  
2015年 夏の学校
現在天文学を勉強中の大学院生
主にあわぎゃらくしーをやっていますが、銀河とつけばなんでも面白がります。
思想の根本は荘子であるため誰かしらに与することはしません。
身体論、哲学の類いの話も好きです。
趣味は読書とクラシックと絵画をみること山登り。
籘真千歳先生のファンです。
SFが特に好きです。森見登美彦さんも好きでサイン本を持つほど。ライトノベルは半分の月がのぼる空。ホラーなら玩具修理者。
クラシックはアリシア・デ・ラローチャやバーンスタイン、佐渡裕、カツァリス等が好み。
絵はマグリットやら、ルドン、川瀬巴水、ドミニク・アングル

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