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今年印象的だった本たち

今年読んだ本で、何が面白かったのかをここで振り返ろうという話です。

まずは、最近から遡ってみましょう。
島田荘司 『星籠の海』

星籠の海 上星籠の海 上
(2013/10/04)
島田 荘司

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星籠の海 下星籠の海 下
(2013/10/04)
島田 荘司

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今では推理小説では大家だと私は思っています。
これの前は『アルカトラズ幻想』で猟奇的な事件から最後はここに行き着くのかという話で楽しませてくれました。
今回は、おなじみの御手洗潔の事件簿で、瀬戸内のとある島で死体が流れ着くという話から始まります。
そして、死体は瀬戸内海のとある所から流れてくるということを突き止め、そこで発生した事件を解決するという話です。
今回は様々な視点から物語を見ていくのですが、ある人の視点が最後の最後にここに繋がるのかというのを見たとき、言葉では言い表せない興奮を得ました。


真梨幸子 『鸚鵡楼の惨劇

鸚鵡楼の惨劇鸚鵡楼の惨劇
(2013/07/23)
真梨 幸子

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イヤミスの女王の今年の作品。
作品のインタビューでは、(インタビュー)どういう風に作品を作っているのかがよくわかります。
今回は歴史は繰り返されるというもの。
なんだか、三津田信三『幽女の如き怨むもの』を想起させます。(この作品もすごくいいです。)
ただ、いつもなら出てくる人が強烈に狂っているはずなのに、今回は割とマイルド?かもしれないです。
それでも、例のごとく最後のどんでん返しが爽快でしたね。
これ読めば、『告白』とかを書いている湊かなえでは物足りないですね。

皆川博子 『開かせていただき光栄です』

開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
(2013/09/05)
皆川 博子

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文庫版が2013年に発売したもの。
本当は2011年ですが、今年読んだので入れました。
時代は解剖学が始まったころのヨーロッパ。
市民がいかに貧乏だったのかがよくわかります。
そこで発生したのは、殺人事件。それが幾重にも重なって、とある少年の話にもつながります。
この淫靡な雰囲気を纏った感じが、絡み付くようでした。
作者は高齢なのですが、精力的に書いているらしく、続編を12月に出したそうです。
それも、時間があれば読みます。

堤未果 『(株)貧困大国アメリカ』

(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)(株)貧困大国アメリカ (岩波新書)
(2013/06/28)
堤 未果

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堤さんの最新のアメリカの情勢を綴ったもの。
日本の出来事は世界ともリンクしており、アメリカを見るということはそういう風潮もあるというのがよくわかります。
資本主義の極限はこういうことであり、日本がアメリカのようにならないようにすべき例が示されているかのようでした。
これはこれで衝撃的な内容。
まあ、それ以前からいろいろとありましたもんね。アメリカの話は…

吉田伸夫 『明解 量子宇宙論入門』

明解量子宇宙論入門 (KS物理専門書)明解量子宇宙論入門 (KS物理専門書)
(2013/03/22)
吉田 伸夫

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すごく内容的にむつかしいですが、それでも大学生向けに書かれた宇宙論の本です。
まあ、具体的な計算とかはシュッツとかの方がいいのですけど、読み物としてはよかったほうです。
でも、一般向けじゃないな。
明解でもないし…

籘真千歳 『スワロウテイル 初夜の果実を接ぐもの』

スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの (ハヤカワ文庫JA)スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの (ハヤカワ文庫JA)
(2013/07/24)
籘真 千歳

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大好きなスワロウテイルシリーズの最後?(まだあんましやめてほしくない希望)
ある意味で、大学生になってからいろいろと考えるキッカケを作ったSFです。
日本SFで言うと、伊藤計劃とか上田 早夕里もいいのですけど、この人もある意味で問題提起をしていると思います。
まあ、Twitterを見ているとあれなんですけど…(苦笑)
人類の不幸をすべて背負うことを決めた少女は、何を想ってやったのか。
それがこの話の骨子だと思います。
普通なら、他人のために不幸を背負いませんよね。
でも、彼女はそれを背負った。罵倒やらそういうものを浴びても。生きるということの素晴らしさを知って欲しいがために。
これ読んだときは号泣しましたね。
次回作ももちろん応援します。来年も楽しみだな。

森見登美彦 『聖なる怠け者の冒険』

聖なる怠け者の冒険聖なる怠け者の冒険
(2013/05/21)
森見 登美彦

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遅筆ですよ、森見さん。
まあ、もともとそんなに書ける人ではないので、首を長くして待った甲斐がありました。
森見登美彦 サイン

また有頂天家族のアニメ化のため、サイン会に行ってサインをもらってきました。(これでサイン本は2冊目)
朝日新聞の連載だったそうですけど、それから時間かかりましたね。
この、主人公のやるきのなさが終始一貫していておもろいわこいつという感じで読み進めました。
ぽんぽこ仮面いいですよ。


さて、2013年に発売された本を紹介しました。
けども、年々面白い作家さんは限られていますね。
いまでも、関係なく読めるのはホラー、SFだけですか?
それでも、昔のやつとかの方が多いですけど。
まあ、正直年間200〜300も読めば忘れないと駄目なのでね。
それでも本は知性を活性化させる。
それと、本当に面白い本は100冊読んで10冊あればいいほうですからね。



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プロフィール

水妖の音楽

Author:水妖の音楽
京都大好き大学生。
2009年 天文学会参加
2013年 サマーチャレンジ  
2015年 夏の学校
現在天文学を勉強中の大学院生
主にあわぎゃらくしーをやっていますが、銀河とつけばなんでも面白がります。
思想の根本は荘子であるため誰かしらに与することはしません。
身体論、哲学の類いの話も好きです。
趣味は読書とクラシックと絵画をみること山登り。
籘真千歳先生のファンです。
SFが特に好きです。森見登美彦さんも好きでサイン本を持つほど。ライトノベルは半分の月がのぼる空。ホラーなら玩具修理者。
クラシックはアリシア・デ・ラローチャやバーンスタイン、佐渡裕、カツァリス等が好み。
絵はマグリットやら、ルドン、川瀬巴水、ドミニク・アングル

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